≪代表メッセージ≫

 未然防止研究所 代表の林原 昭(はやしばら あきら)と申します。現在私は、業務上のトラブル・不祥事・事故ゼロ社会の実現を目指して、「未然防止」の普及活動に取り組んでいます。

 

 私が以前勤務していた複数の会社で、合計5件の悲惨な死亡事故を目の当たりにし、また不慮の事故で亡くなる事案が報道されるたびに、心を痛めてきました。厚労省の人口動態統計によると、過去20年以上毎年約4万人が不慮の事故で亡くなっていることをご存知でしょうか?

 

 企業に在籍していた直近10年以上、私は顧客クレーム等の業務上のトラブルに巻き込まれて、本来の業務ができず、トラブル対応に追われる毎日でした。顧客からは怒られ、上司からは叱責を受けて、完全にモチベーションを落とす日々の繰り返しでした。

 このような理不尽な事故や業務上のトラブルに困っている人たちを救いたいという意思が、今のビジネスの動機です。直接のきっかけは、2016年1月15日未明に起こった軽井沢スキーバズ事故です。この事故で2つの大きなショックを受けました。

 

 1つ目は、就職が決まっていた大学生13人が亡くなったこと。親の立場からすれば、耐えられない事故です。

 

 2つ目は、これはとても大きな事故だったので、NHKをはじめとして、多くの報道機関が詳細に事故の経緯およびその状況を伝えました。私は、これらの報道から、この事故には、明確な原因が7つほどあり、その原因(リスク)を事前に取り除いていれば、結果論ではなく、この事故が未然防止できたことに気付きました。つまり、「未然防止」を実行していれば、大学生13人は死なずに済んだということです。

 

 この事故でショックを受けた私は、このような悲惨な事故をなくしたい一心で、ビジネス本の商業出版を決意しました。その後、大変苦戦しましたが、2017年8月出版後、今のビジネスを始めました。

 

 このビジネスを通して感じるのは、「未然防止」の認知度が低いことです。立派な企業の社長から、「事が起こる前にコストは使えない。事が起こってから対処すればよい」という声を何度も聞きました。

 

 しかし、「事が起こってからでは遅い」。人が亡くなってからどんな対策を打っても、その人は帰りません。「事が起こる前に対処する」、ここに「未然防止」の価値があります。さらに、「未然防止」活動を実践していくと、企業の体質が強化されます。

 

 部下の失敗やヒューマンエラーによるトラブルの後始末に多くの時間を費やし、モチベーションを失くしてしまっている中堅ビジネスパーソンの方、そして、トラブルによる業績悪化を改善したいと思われている経営者の方は、大勢いらっしゃることと思います。

 

 私はそんな方々に、トラブルや事故を未然に防ぐための実践的な方法を提供する専門家です。「再発防止」「未然防止」をセットで実行いただくことで、企業にさまざまなメリットが生まれることを実感していただくために、セミナーやコンサルティング活動を積極的に行っています。

 

 

 昨今、類似のトラブル・不祥事・事故が頻発し、人命・経済的損失の発生が繰り返されています。このような現状を変えていくため、これまで培ってきた知見・経験をフルに活用して、事故やトラブルのない社会つくりに貢献することをライフワークとしていきたいと思っています。