未然防止活動にとって、三現主義をベースにした現場改善活動の知見・経験が、とても役に立ちます。ここでは、現場改善活動の重要性を確認します。
未然防止活動において、トラブルや事故を未然に防ぐためには、現場とマネジメントが一体となった強固な組織を築くことが不可欠です 。そのためには、現場の考え方を理解しておく必要があります。
未然防止における改善活動のベースとして、IE(Industrial Engineering)とTPS(Toyota Production System)の考え方は非常に有益です。これらは、単なる生産技術ではなく、業務・製造プロセス全体を効率化し、問題の発生そのものを根本から排除するための理念であり、未然防止に欠かせない知見と経験を提供してくれます。
改善は、QCストーリーの考え方で進めることを推奨します。この考え方に基づいて、自動車業界では8D手法(8ステップによる問題解決手法)が、採用されています。以下、8Dについて解説します。