第3章 未然防止3ステップ対策

トラブルとは、あるべき姿と現状の姿の差(ギャップ)のこと
 未然防止活動の中で最初に求められるのが「緊急対応」です。これは、トラブルや事故が発生した直後の対応であり、被害の拡大を防ぎ、後続の原因究明や再発防止策につなげるための土台となります。...

根本原因から再発防止策を誘導する
 多くの企業で再発防止は実行されていますが、共通した課題があります。それは、根本原因(真因)が追究されていないことです。もっと言えば、根本原因とは何かが理解されていません。  根本原因が追究されていないので、効果的な再発防止策が誘導できません。ここでは、どの企業でもほとんどできていない根本原因追究を中心にお伝えしていきます。...

リスクの存在と認識は別物
 未然防止とは、第2章でお伝えした通り、将来のリスクに気付いて、対策し、将来起こるかもしれないトラブル・事故を未然に防ぐことです。リスクに気付くことができれば、対策を立案することは、さほど難しくありません。  問題は、如何にして将来リスクに気付くかです。まずは、リスクに気付くことが難しいことをご理解ください。

〜転落事故を防ぐために親ができること〜  近年、幼い子どもの事故は家庭内で多発しています。厚生労働省の統計によると、5歳未満の子どもの死亡事故の多くが、自宅内で発生していることが分かっています。  特に転落事故は重大で、ベランダ、階段、窓などからの落下が多く、時には命を落とす悲惨なケースもあります。...